先日、勤医協札幌西区病院診療棟増築工事が竣工・引き渡しを終えました。
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待合 |
行政交渉も設計者の重要な役割ですが、法的解釈をめぐって論戦張ることも珍しくはありません。
というか最近では単純な建築計画の方が逆に少ないかもw
行政と交渉すること2ヶ月。不可分扱いは最終的にはこちらの見解を丸飲みしてもらいました。
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受付カウンター |
続いての困難は外来の可能床面積。
要望を満たすためにあっちこっちの部門面積を微調整しながら動線を最小にして何とかクリア。
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友の会内覧会
自分も立場的にはあちら側なんですが・・・ |
最近はすっかり建設コストがあがってしまい、一昔前のローコスト建築が標準。
さらにコストを抑えるためのあの手この手を考え出さないとなりません。
建物をローコストにするためには設計にコストがかかるんですよ、ほんと。
いまだに設計料率の考え方が一般的なので建設コストを下げると設計料も下がるという矛盾もあるし。
ウチは建主の立場で、建主に成り代わっての設計監理を貫いているので、施工者からバックもらうだの、施工者に無償で図面書かせて設計料をダンピングするなんてアコギなことは絶対しませんけど。
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カウンター
バッグ置き兼、傘・杖掛け |
そして工期。
設計開始から竣工引き渡しまで1年ない!
最近は確認申請だって適判物件なら2~3ヶ月かかるというのに・・・
くどいようですが、特急・突貫作業はコストかかるんです。
工事も冬期だとこの規模で500万は除雪採暖費かかるし。
でもそれも「これも建主のため・・・」と患者さんの喜ぶ顔を思い浮かべながら歯を食いしばる毎日です。はい。